atelier riccio

おもに西洋絵画の模写をしているグループです。絵画の古典技法の研究もしています。アートについてや日々のことなども。【riccio=ハリネズミ。ヨーロッパでは幸運を運んでくると言われています】

昔の赤チョーク

ケイコです。

先日、昔の赤チョークってどんなもの?今のような棒状の形なの?という質問があったのでせっかくなので記事にしてみました。
ん~・・・私も専門で研究しているわけではないので詳しくはわからないのですが・・・
私なりに調べてみました!(といっても家にある本を読みあさってみただけ(笑))
 
残念ながら赤チョークの画像はなかったのですが白チョークならありました!!
 

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白チョークというのは「白亜」ともいう自然のチョーク層で、炭酸カルシウムを主成分とした圧縮された石灰質の地層のこと。
昔はこれを描画材としてそのまま使用したそうです。

そして赤チョークは酸化鉄系の鉱石が使われていたそうなのでイメージとしては似たようなものなのかな?と思います。
sanguignaは別に日本語で血玉髄や血石とも訳すみたいでやっぱりこういった鉱石をそのまま使っていたのだと思います。
 
 
現在、チョークといえば黒板に使われるチョークの形をイメージしますが
昔は天然物でそのまま使える描画材の総称のことをチョークと呼んでいたそうです。
 
 
現在のチョークは原料を人工的に棒状に固めなおしたものなのでルネッサンス期にそのような加工がされていたかはわかりません。
巨匠たちはこういった石を握りやすい形にして使っていたのでしょうか?ミステリアスですね(笑)実際に見てみたい(´∀`*)ワクワク
 
ん??

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投稿しようとしていた矢先に見つけてしまった(笑)

これはオランダのレンブラントの家で撮った写真。

あ・・・あの右奥のものは?!

もしや!!( ゚Д゚)・・・(笑)

昔は顔料(鉱石類を砕いたものや土、木炭など)につなぎとして油を混ぜて油絵具を作っていたというけど、もしやあれは赤チョークでは(笑)??