atelier riccio

おもに西洋絵画の模写をしているグループです。絵画の古典技法の研究もしています。アートについてや日々のことなども。【riccio=ハリネズミ。ヨーロッパでは幸運を運んでくると言われています】

はじまりは

昨日ブログをアップしたあと、ケイコさんとトモコさんから、お!紹介されている!と反応がありました。

いずれ、お二人からの自己紹介もあるかも…と、思いつつ、今日もわたくしマサコが書いてみようと思います。

 

私が修復の仕事を知るきっかけとなったのが、今から30年くらい前に行われた、システィーナ礼拝堂の修復でした。

テレビで修復のドキュメンタリー番組をやっていて、絵画を修復する仕事というものがあるんだ…と初めて知ったのでした。

それからイタリア絵画に興味をもつようになったのです。

 

子供の頃の私はシスティーナ礼拝堂の修復について結構考えていた。

 

単純に汚れを取り去る作業ひとつにしても、その汚れにも歴史みたいなものがあるんじゃないか。

修復を終えたシスティーナ礼拝堂を訪れた人々が、「私が知っているシスティーナ礼拝堂ではない」と言っているのを聞いて、

きれいにするだけではいけないのか、歴史の部分をどう考え、扱えばいいのか

オリジナルの色彩を後年の人は見られないのか、保存を目的として場合何を優先させたらいいのか

 

子供のわりに結構考えていた。えらい。

でも、それらは今もわからない。

この間システィーナ礼拝堂を初めて見てきた。

だから改めてまた考えている日々。

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